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少年探偵彼方とは?

作品概要

 タイトル通り、「少年探偵」の彼方君が、身の回りで起きる事件を解決するもの。ただし、他の推理マンガと違い、読者参加形式の推理マンガなのだ。このことは他で話すとして、主人公は遠野 彼方君、助手は五十里 遙ちゃん。そのほか、友達に岩田君、斉藤君、大原君、そして、遙ちゃんの叔父にあたる五十里警部が主な登場人物。活躍の場は学校でもあり、市内でもあり、時には飛行機内でもある、本当にバラエティーに富んだ内容である。

 さて、普通の推理マンガといえば、かなり難易度が高いもの、しかし、この「彼方」は違う。原作者の方によると、小学校3年生でも解けるようにしてある、とのこと。難しい推理小説・マンガに飽きたら、肩の力を抜いて解いてみてはいかがだろうか?

 実は、「彼方」は北海道新聞にもその紹介記事が載っている。夏緑先生にも許可を取ったので掲載しておこう。

北海道新聞1996年6月15日夕刊

北海道新聞1996年6月15日夕刊

 彼方(かなた)君は小学五年生の名探偵。そのみごとな推理は、友だちの小さないたずらを見破ることから始まった。やがて殺人、密輸、ハイジャックと活躍の場を広げ、いつしか本職の警部からも頼りにされるほどだ。決めのセリフは、にっこり笑顔で「事件解決だよ!」。  このマンガ、毎回読者参加クイズになっている点がミソ。推理の入門編として、また、本格推理物をたしなむ向きにも、肩の力を抜いて初心に返って楽しんでもらいたい。

 今も昔も少年探偵はあこがれの職業(?)だ。私も小学生の時、私立探偵事務所なるものを開いたことがある。物置小屋に学校の古い机と椅子を運び込んで模造紙の看板を掲げ、事件発生を待ったのだ。  が、学校の備品を勝手に持ち出したことが先生にバレて、こっぴどくしかられてしまった。どうやら目撃者がいたらしい。山あいの静かな農村を怪事件で揺るがしたのは、ほかならぬ私だったのか?  探偵事務所は元の物置小屋に返り、空にはヒバリ、川は流れ、田んぼはただただ緑であった。

 あぜ道で  備考は無理と  知りました

(きょ)

作者紹介

……といっても、そんなに作者に関しては公開されていないので、覚え書き程度ですが……。

夏 緑 先生

この、彼方シリーズの原作者。エニックスからなんか書いて、と依頼されたとき、編集部の大反対を押し切って、3択推理マンガをはじめる。作家という一面を持ちながら、実は科学者(字が違うかも……)だったりします。既刊本として富士見ファンタジア文庫「海賊船 ガルフストリーム」があります。また、自分自身のWebページを持っていますので、トップページのリンクからどうぞ。

井上 いろは 先生

旧彼方の作画担当の先生。現彼方では、設定協力として、携わっています。描く彼方君たちは本当に愛らしい姿なのです。ちなみに、身長170センチ弱、モデルのようにスラッとした体型というデータが入ってきています。

祥寺 はるか 先生

続彼方の作画担当の先生。「彼方」はいろいろと資料が多くて大変らしいです。元看護婦という情報が入ってきています。また、夏緑先生原作のぼくらの推理ノートシリーズの「聖クラリス探偵団」の作画もこの先生。

浅村 イオン 先生

夏緑先生によれば「彼方」の天体関係の先生らしい。自分でもマンガを描いていてます。「彼方」では、現彼方の12話「星降る夜の目撃者!」に協力しています。